タイトルは、内田魯庵『貘の舌』ウェッジ文庫, p.29より引用。扨、スタンブビヨウとは何だろう、と思い調べた。
スタンブビヨウ ⇒ タンスビョウブ
落語の『たらちね』に答えがある。ウィキペディア『たらちね』より引用。
とっさに意味もわからず困った大家、そばの道具屋の店先に箪笥と屏風があったので『いやはや、スタンブビョーでございます』と答えて煙に巻いたという(タンスとビョーブをひっくり返して並べた。無論、意味はない)。
ということで、スタンブビヨウは「意味は無い」を形容する語と見て良さそうだ。貘の舌の該当箇所では、都々逸に漢語を用い情緒を破壊された事を指して、それをスタンブビヨウと称している。